コンテンツへスキップ

セクション概要

SECTION OUTLINE

摩周湖第一展望台〜屈斜路プリンスホテルまでの全50kmは、「火山の道」「湖の道」という2つのセクションで構成されています。スルーハイク(一度に歩ききること)もおすすめですが、自分の体力や都合に合わせて、いずれかのセクションだけを歩いても十分楽しんでいただけます。

※国有林林道は、施業のため大型車両が通行することがありますので、十分注意して通行してください。場合によっては閉鎖されることもありますので、事前に必ずホームページのニュースをご確認ください。

セクション1 – 火山の道

LOCATION:摩周湖第一展望台カムイテラス ~ 川湯温泉・川湯ビジターセンター
DISTANCE:20.5km

摩周湖第一展望台(摩周湖カムイテラス)0km
舗装路合流5.6km
石山林道入口1.6km
石山林道出口2.0km
旧釧路鉄道跡入口0.5km
国道391号合流1.2km
国道391横断右折1.0km
JR川湯温泉駅4.0km
青葉トンネル入口0.5km
硫黄山レストハウス1.0km
川湯温泉・川湯ビジターセンター3.1km
TOTAL DISTANCE20.5km

アトサヌプリ
青葉トンネル
川湯温泉街

セクション1(火山の道)は、活火山として有名なアトサヌプリ(硫黄山)が象徴的な道です。摩周湖第一展望台をスタートとし、かつて子供たちが摩周湖への遠足で登っていたルート、豊かな森の中を歩きます。林道ゲートを通り、舗装道路に合流後は右折して石山林道方面へ(左折するとJR美留和駅)。

林道内を2kmほど歩いた後、舗装道を左折して、踏切を越えたら右側に現れる階段を下りて、アトサヌプリで採掘した硫黄の運搬用に敷設された旧釧路鉄道の廃線跡の森へ。約1.2kmの森を抜けたら、国道391号に合流します。国道の歩道を約1km進み、右折して町道へ。アトサヌプリを眺めながらJR川湯温泉駅に向かいます。

駅構内には足湯があり、誰でも利用することが可能。駅前には飲食店が点在しているため、食事や休憩に適しています。樹林がアーチを形づくる青葉トンネルをくぐり、硫黄採掘・運搬用に敷設された鉄道の廃線跡を過ぎると、迫力あるアトサヌプリが眼前にあらわれます。硫黄山レストハウスにはレストランのほか、トイレもあります。

このアトサヌプリ周辺は国立公園の特別保護地区に指定されていて、特異な景観が見られる場所です。ここからは、つつじが原探勝路へ。ハイマツとイソツツジの群落を通り、針広混交林帯を抜けると、川湯温泉の街並みが見えてきます。昔からアトサヌプリの噴気現象により地下水が熱せられ、ここ一帯には温泉が湧き出していました。それをアイヌの人々は生活のなかで自然と利用してきました。

川湯温泉は強酸性の泉質が有名で、温泉が流れる川には足湯があり、各宿泊施設では日帰り入浴も可能。温泉街の一角にある川湯ビジターセンター(入館無料)では、展示や映像で周辺の自然環境や歩くコースの情報を得ることができます。

セクション2 – 湖の道

LOCATION:川湯温泉・川湯ビジターセンター ~ 屈斜路プリンスホテル
DISTANCE:29.5km

川湯ビジターセンター0km
仁伏半島入口4.0km
道道52号合流4.0km
砂湯1.5km
池の湯3.0km
屈斜路コタン4.2km
国道243号合流1.3km
和琴半島分岐3.5km
和琴半島フィールドハウス1.0km
和琴半島自然探勝路2.8km
屈斜路プリンスホテル
4.2km
TOTAL DISTANCE29.5km
屈斜路湖
屈斜路湖沿いを歩く
池の湯

セクション2(湖の道)は、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖の湖畔を歩く道です。川湯温泉街から屈斜路湖へ。このセクションには数多くの温泉が湧出しています。また、湖畔の豊かな森の中を歩く散策路も魅力です。

まず3kmほど歩くと仁伏温泉があります。その先の仁伏半島の散策路は、原生的な雰囲気の広葉樹とトドマツの森から屈斜路湖畔へと続いています。

湖畔から道道52号へ戻り進むと、右手に砂湯レストハウスが見えてきます。このエリアは、湖畔の砂を掘ると温泉が湧き出すことで人気の場所。足湯、トイレも利用可能。キャンプ場もあるため、湖畔でのテント泊が楽しめます。

次なる温泉は池の湯。その昔、アイヌコタンに住む人々が通っていた露天風呂は、屈斜路湖を背景にした広々としたつくりで最高のロケーションです。さらに池の湯・コタン旧道と呼ばれる林道を歩くと、屈斜路コタン温泉に到着。こちらは無料の露天風呂が利用できます。またアイヌ民族資料館(有料:4/20〜11/30開館)があり、屈斜路エリアのアイヌの歴史や文化を詳しく知ることができます。

その後、屈斜路湖から唯一流れ出る川・釧路川源流部にかかる眺湖橋を渡り、国道243号に合流。北海道らしい風景のひとつ、ジャガイモ、ビート、小麦、蕎麦、トウモロコシなどの畑作風景が一望できます。

しばらく進むと、屈斜路湖に突き出た和琴半島の姿が見えてきます。ここにはキャンプ場があり、無料の露天風呂も利用可。オヤコツ地獄(噴気孔)を眺める自然探勝路(2.8km)を一周してから国道へ戻り、ゴールの屈斜路プリンスホテルまでもう一息歩いて、ホテルにゆっくり滞在して温泉を楽しむのもおすすめです。