文 :下谷 音羽・岩崎 奈月(川湯小学校 令和5年度5・6学年)写真:川湯小学校 編集:MKTマガジン
「小学生が摩周・屈斜路トレイル50キロを完全制覇!」
2023年晩秋、こんなニュースが弟子屈町内を駆け巡りました。
成し遂げたのは、川湯小学校の5・6年生12人(2024年3月現在)。
この連載は、小学生が自分たちの言葉で綴った、摩周・屈斜路トレイルの紹介です。みずみずしい視点、歩いて生まれた連帯感。我らがふるさと・弟子屈の魅力が散りばめられたレポートを、7回に分けてお届けします。
STAGE 5 コタンの素晴らしさを感じながら…
10月19日は、STAGE 5に挑戦。
ここも、自然いっぱい、見どころいっぱいのコースでした。
STAGE 5のオススメスポットは、上の写真の場所、「コタン」です。
ここは「日本の行ってみたい温泉ランキング・第1位」として雑誌で紹介されたことがあったり、
テレビのロケ地になったりと有名な、無料の露天風呂です。
湖の景色と、冬場は白鳥を見ながら、つかることができる温泉です。
この日は天気が良かったので最高の景色でした。
今年来たばかりの白鳥も見ることができました。
私達が最初に歩いた道は、昔アイヌの人々が、この「コタン」から、
スタート地点の池の湯温泉を利用するために歩いた道でした(上の写真)。
木がうっそうとしげる道で、木の根っこにひっかかったり、
木に登ってすべり落ちたりしました。
私は初めてこんな道を歩きました。
普段できない体験ができました!
鳥や虫がいっぱいいました。
途中、湖が日光を反射して、オレンジ色になっていてとてもきれいでした。
湖の水が透明だったのでもっときれいに見えました。
山ブドウのツルが絡みあって、
ジャングルの中を冒険しているみたいでした。
歩いたら、足元の枯れ葉がカシャカシャと音をたてて、楽しかったです。
湖沿いを歩いたので、湖に落ちないかと心配そうな人もいたけど、
私はそんなこと全く気にせずガンガン歩きました!
STAGE 5は、池の湯温泉から屈斜路コタンを通って和琴半島の入り口までのコースです。
池の湯から歩いてコタンまでは湖沿いの林道。
コタンから和琴半島までは国道沿いの歩道をずっと歩いていきます。
国道沿いの道でも、車で行くのとは、見える景色が全然違いました。
紅葉もとてもきれいでした。
和琴半島についたら、お弁当といもだんご!
「みやざき商店」でいもだんご(250円)を注文しました。
いもだんごをあげているのを待っている時に、みんなでお弁当を食べました。
ガイドの萩原さんが、あったかいココアを用意してくれました。
揚げたてのいもだんごとココア、とてもおいしかったです。
いもだんごが大きくてびっくりしました。
お腹がいっぱいになりました。
帰りのバスが出るまでちょっと時間があったので湖を見に行きました。
みんなで水切リをしました。
道のわきを見るとヤマブドウがあリました。
食べられると聞いてびっくリしました。
食べてみると甘酸っぱくて美味しかったです。
りいささんがヤマブドウをリュックにさして、歩きました。
そうたさんはそれをつまんで食べながら歩いていました。
「おやつになるね!」と言いながら歩きました。
この石碑には、松浦武四郎がこの地に来た時に詠んだ短歌が書かれています。
「汐ならぬ くすりの湖に舟うけて 身も若がえるここちこそすれ」と書いてあります。
松浦武四郎もこのコタンの温泉に入って若返るような気持ちになったのだなと思いました。
これは、オオウバユリという植物です。
道路沿いにいっぱい生えていました。
中からフサフサの種が出てきました。
フゥーと吹いたら色んな所に飛んで行きました。
実をぱかっと開けたら、
大量の種がきちんと揃ってきれいに並んで入っていて、
びっくりしました。
一緒に歩いていたなおたさんが、
オオウバユリのくきをゆさゆさとゆらしていました。
ゆらしたら、たくさんの種が、
紙ふぶきのように出てきておもしろかったてす。
こうやって、この植物は、子孫を増やしていくのですね!
作成 下谷 音羽 岩崎 奈月
※この記事は、弟子屈町立川湯小学校5・6年学級(令和5年度)の生徒によるパンフレット「弟子屈再発見!」(全16ページの小冊子)からの引用です。「弟子屈再発見!」は令和6年1月に500部発行。川湯ビジターセンターや道の駅摩周温泉などで配布、町内の公共施設で閲覧することができます。