地元の小学生12人が摩周・屈斜路トレイルを歩いた記録 第2話

文 :佐々木 慶事・山本 結愛(川湯小学校 令和5年度5・6学年)写真:川湯小学校 編集:MKTマガジン

「小学生が摩周・屈斜路トレイル50キロを完全制覇!」

2023年晩秋、こんなニュースが弟子屈町内を駆け巡りました。
成し遂げたのは、川湯小学校の5・6年生12人(2024年3月現在)

この連載は、小学生が自分たちの言葉で綴った、摩周・屈斜路トレイルの紹介です。みずみずしい視点、歩いて生まれた連帯感。我らがふるさと・弟子屈の魅力が散りばめられたレポートを、7回に分けてお届けします。

STAGE 2 春の生き物とうれしいごほうび

5月25日。天気は快晴!STAGE 2 は、美留和の湧水地からのスタートです。
ガイドの萩原さんに、「クマ対策」について教えてもらって、歩き始めました。
コ ースの前半は「石山林道」という森の中を歩きます。

森に入る前に、クマさんに 「あいさつ」すること!
これから歩く森は、私たち人間だけの道ではないことを教わりました。

美留和の湧き水は、冷たくてとってもおいしいて‘す!水筒に入れて持っていくのをおすすめします。さあ、歩くぞー!

畑の前を通りました。ジャガイモを植えたばかりの畑です。
日向は、暑いです。帽子をかぶるとOK!
畑の作物を守るための、シカよけセンサーがあります。
近づくと音がなります。びっくりします。気をつけてね。

MKTを歩いている人を数えるための「カウンター」がありました。
私たちが見たときは、カウンターの数は25でした。
今シーズン、MKTが歩けるようになってから今日までに25名が歩いたということですね!
見つけたら、止まって押してくださいね!

カウンターの中にはノートもありました。ハイカーの感想がたくさん書いてありました。
遠くから来た人のメッセージや外国の人の文字もありました!

マルハナバチがいました。
シカがフキを食べたあとが見られます。
フデリンドウが足元で咲いていました。小さくてかわいいです。
ミヤマエンレイソウもかわいいです。これは珍しいそうで、一株しか見つけられませんでした。

森の中は、イラクサがたくさん。
さわったり、足があたるとチクチクしてイライラします。
ダニもいるので、長ズボンで歩けばOK!

クマが出るかもしれないので注意してください。
私たちがいることを、クマに伝えることが大切です。

対策としては・・
① 楽しく話しながら歩く!
② 曲がり角では手をたたいたり、声を出したりして、クマの気配がないか確認する!

暑い日でしたが、木陰はすずしいです。
倒れている木もあリます。

登っていくか、くぐっていくか。
どちらか選んで通りました。私は、登って飛び越すのが楽しいて‘す。

林道をぬけ、国道沿いを歩き、やっとゴールをしました。
みんな疲れていたけど、最後までがんばリました。
萩原さんと一緒に絶景ポイントまで歩きました。
ゴールについた後に藤原さんからアイスをもらって食べました。
冷たくておいしかったです。疲れが一気に吹き飛びました!

学校に帰った後、もう一つのごほうび、森のホールのプリンを食べました。

お世話になったガイドさんと、今回のトレイルエンジェル

萩原寛暢さん(左)
道を案内してくれるだけでなく、熊や植物のことをたくさん教えてくれました。

藤原仁さん(右)
事前にMKTについて、教室に来て教えてくださいました。
今回は、トレイルエンジェルとして、アイスやプリンを差し入れして下さいました。
STAGE 3のガイドもしてくれました。

作成 佐々木 慶事 山本 結愛

佐々木 慶事(川湯小学校 令和5年度6年生)
山本 結愛(川湯小学校 令和5年度5年生)

※この記事は、弟子屈町立川湯小学校5・6年学級(令和5年度)の生徒によるパンフレット「弟子屈再発見!」(全16ページの小冊子)からの引用です。「弟子屈再発見!」は令和6年1月に500部発行。川湯ビジターセンターや道の駅摩周温泉などで配布、町内の公共施設で閲覧することができます。

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Writer

『MKT MAGAZINE 』とは、摩周・屈斜路トレイル(MKT)を歩くことが『もっと面白くなる』マガジン。

総距離50km(2023年4月現在)のトレイル上とその周辺には、
火山、湖、温泉、それらがつくりだす独特な自然景観と植生、
アイヌの歴史、そして現在ここで生活する人々の暮らしなど
この土地ならではの魅力と物語が詰まっています。

『MKT MAGAZINE 』ではその魅力をよく知る人々、MKTを愛する人、摩周・屈斜路のフィールドを愛する人と共にMKTならではの情報を発信していきます。

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