地元の小学生12人が摩周・屈斜路トレイルを歩いた記録 第1話

文 :鈴木 梨衣沙・中井 紬(川湯小学校 令和5年度6学年)写真:川湯小学校   編集:MKTマガジン

「小学生が摩周・屈斜路トレイル50キロを完全制覇!」

2023年晩秋、こんなニュースが弟子屈町内を駆け巡りました。
成し遂げたのは、川湯小学校の5・6年生12人(2024年3月現在)。

この連載は、小学生が自分たちの言葉で綴った、摩周・屈斜路トレイルの紹介です。みずみずしい視点、歩いて生まれた連帯感、我らがふるさと・弟子屈の魅力が散りばめられたレポートを、7回に分けてお届けします。

STAGE 1 摩周・屈斜路トレイル わたし達の、はじめの一歩

注)「クマ出没」の影響で、STAGE 1とSTAGE 2を歩く日程が前後しています。
私達は、クマが子どもを連れて活動する時期(5月〜6月中旬)を避けてSTAGE 1を歩くことにしました。

6月28日。私たちは、MKTの「はじめの一歩」を踏み出しました。ここがスタート地点!!
この日は雨が降っていて、霧もかかっていました。

0 kmの看板からスタートです。
写真で、足を看板の足とピタッと合わせて映っている人は、なつきさん。
本当はもっと足が長いです。

もうすぐ7月だというのに、寒くてカッパを着込んでいます。
数歩歩いただけで、足がびしょぬれになりました。

摩周湖の青い湖面は見えませんでしたが、
面白い形をした植物を見つけながらみんなで歩いて、とっても楽しかったです!

1回目に歩いた所は赤色のピンマークです。スタートは摩周湖第一展望台です。
いかにもクマが出てきそうな山道をひたすら下ってゴールです。
ゴール地点は美留和の湧水地です。

歩いている時に色々な植物や畑作の景色、MKTハイカーやかわいい犬たちに出会いました。

せまい道は一列になって歩きました。

見たことのない植物がいっぱいで、ガイドの萩原さんの話を聞き、勉強になりました。

山道は、上を見ると木々がおおいかぶさってくるようでした。
だんだん霧が晴れてきて、その木々の少しの隙間から見えた青空が、すごくきれいでした!

この景色は、トレイルでしか見られない景色だと思います。

山道を下りきって林道を歩いていると、家があり、2匹の犬がいました!
秋田犬で右がユーリカ、左がたろうまるです。かしこそうで、すごく可愛かったです!

飼い主さんも優しくて、私たちに「頑張って!」と声をかけてくれました。

この道で初めて、MKTを歩くハイカーさんとすれ違いました!
同じ道を歩く仲間に会えて嬉しかったです!

トレイルを歩いていると、写真のようなMKTマークをあちこちで見かけます。
「本当にこの道でいいのかな・・」と不安になりかけた頃に現れ、元気がわいてきます。
ミヤママタタビ。秋になると白い部分があざやかなピンク色になります。
歩いていると、ほとんどが白い葉っぱでしたが、たまにピンクの葉っぱを見つけました。
エゾスカシユリ。
花の後ろの景色が透けて見えるからエゾ「スカシ」ユリと言います!
鮮やかなオレンジ色が目立っていて、綺麗だなぁーと思いました。

ゴール地点は、美留和の湧水地でした!

摩周湖観光協会の井出さんがカルピスの原液を用意して待っていてくれました。

私たちは、湧き水を汲んで、生まれて初めて湧き水で割ったカルピスを飲みました!
冷たくて、コンビニで売っているカルピスとはまた違う味。とてもさっぱりしていて美味しかったです。

湧き水はいくらでもあるので、そうたさんは、「エンドレスカルピス」と言って何回もおかわりをしていました!

MKTハイカーを助ける人を、トレイルエンジェルと言います。
トレイルエンジェルの井出さん、ありがとうございました!

作成 鈴木 梨衣沙 中井 紬

鈴木 梨衣沙(川湯小学校 令和5年度6学年)
中井 紬(川湯小学校 令和5年度6学年)

※この記事は、弟子屈町立川湯小学校5・6年学級(令和5年度)の生徒によるパンフレット「弟子屈再発見!」(全16ページの小冊子)からの引用です。「弟子屈再発見!」は令和6年1月に500部発行。川湯ビジターセンターや道の駅摩周温泉などで配布、町内の公共施設で閲覧することができます。

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Writer

『MKT MAGAZINE 』とは、摩周・屈斜路トレイル(MKT)を歩くことが『もっと面白くなる』マガジン。

総距離50km(2023年4月現在)のトレイル上とその周辺には、
火山、湖、温泉、それらがつくりだす独特な自然景観と植生、
アイヌの歴史、そして現在ここで生活する人々の暮らしなど
この土地ならではの魅力と物語が詰まっています。

『MKT MAGAZINE 』ではその魅力をよく知る人々、MKTを愛する人、摩周・屈斜路のフィールドを愛する人と共にMKTならではの情報を発信していきます。

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